2017/03/12

幻の刀 蛍丸

人気ゲームから火がつき
「刀剣女子」という言葉があるほど
いまは、刀剣ブーム。

そんな中、阿蘇神社に伝わり
現在は行方が分からなくなっている
幻の宝刀「蛍丸」の復元作業に
熱い視線が送られています。

訪ねたのは、大分県竹田市荻町の
日本刀鍛錬場。


こちらでは、
若き刀鍛冶の福留房幸さんと


興梠房興さんのお二人が
「写し」と言われる刀の復元作業を
行っていました。

およそ1年半前から
お二人が取り組んでいる
「蛍丸」の復元作業。



鎌倉時代の名刀工、来国俊の作品で
1メートルを超える大太刀「蛍丸」
の復元は残された資料だけを頼りに
行われています。

800年前に作られた刀を
復元するのは
容易な事ではないそう。

「形あるものはいつか、
壊れたり失われたりします。

それは、蛍丸も
今回の熊本地震での
阿蘇神社の楼門も同じ。

だけど、文化を守る人と、
人の技術があればまた
後世に伝える事ができると
信じています」

そんな言葉がとても印象的でした。

これが、復元中の蛍丸。

まだ制作途中のものですが
刃渡り101.35センチ、
重さは2キロ以上。

これに刀のつばや鞘などがつきます。


これを携えて、
しかもこの蛍丸を使いこなすには
相当の体力が必要だったでしょう。

また、「蛍丸」は、来国俊が
80歳を超えてからの作品というから
驚き。
私にも持たせて下さいました。

ズッシリ重く、鉄の香りがして
ヒンヤリ冷たい蛍丸。

身が引き締まります。

静かに、想いを持って作られている
「蛍丸」についての
ドキュメンタリー、
今年の初夏ごろオンエア予定です。

また、詳細が決まり次第
お伝えしますね。


ロケの帰りに寄った荻岳。
神様の足跡がありました。